● 2023.03.03 お知らせ

在日チュニジア大使がSRCの水槽試験を視察

2月13日、在日チュニジア共和国大使館からエルーミ大使閣下とジュラシィ参事官が三鷹市の海上技術安全研究所にあるSRCの試験センターを訪問され、水槽試験を視察されました。

きっかけは、現在、広島県呉市の警固屋船渠㈱で建造中のチュニジア共和国漁業省向けの漁業資源管理指導船(2隻)です。我が国の無償経済協力(ODA)として、建造が進められているもので、SRCは2019年2月の準備調査から本プロジェクトに関わっており、2021年7月にはチュニジア共和国とコンサルタント契約を結び、基本設計・入札補助を行いました。その後、2022年6月にチュニジア共和国と警固屋船渠㈱の間で建造契約が交わされ建造に至ったもので、現在SRCが建造監理を行っています。
本年1月19日に起工式がありましたが、コロナ禍でチュニジア本国からの参加が難しいため、大使閣下自らの御参加となり、そのとき、SRCの水槽試験視察の要望が大使から有ったものです。

当日は、チュニジア向け船舶ではありませんでしたが、400m水槽で行っていた抵抗試験を曳航台車に乗って見て頂きました。その他、金工工場でプロペラの切削、木工工場で樹脂製やパラフィン製の模型船を精巧に切削して製造する過程も御覧頂きました。大使閣下も満足された様子で、SRCの技術力を感じて貰えたのではないかと思います。

SRCは、独立行政法人国際協力機構(JICA)、一般財団法人日本国際協力システム(JICS)等が実施する各種プロジェクトをはじめ、海外における造船関連の技術協力プロジェクトに参加し、プロジェクトのフィージビリティ―調査から船舶の基本設計(協力準備調査)、入札支援、調達・建造監理まで技術的コンサルティングを通じプロジェクトの円滑な実現のお手伝いをしております。
ご質問等がありましたら、いつでも御連絡下さい。

 

起工式での写真
(右から3人目が大使)

 

海上技術安全研究所三鷹第2船舶試験水槽
(右から2人目が大使)

 

(海外協力部)